老後どこに住む?賃貸or持家50代から考える現実と選び方

「このまま今の家に住み続けられるのかな?」そんな小さな不安

賃貸ならば、この先ずっと払い続けられるの?

持家があれば安心?でも修繕や管理は?それとも賃貸の方が気楽なの?

そんな「住まい」のモヤモヤを感じながらも、忙しさに流されて後回しにしていませんか?

年齢とともに「住まい」って思った以上に老後の資産計画の土台になるんだと実感しています。

今回は、老後の住まいを“賃貸”にするか“持ち家”にするか、

実際のデータや現実を交えて考えてみました。


はじめに:その不安、見過ごしていませんか?

住まいについて真剣に考え始めるのは、多くの場合60代を過ぎてからなのでは?

でも、実はその頃には「選べる立場」ではなくなっているかもしれません。

「動けるうち=50代」が、住まいを選ぶ最後のタイミングだと私は思います。

老後の暮らしを豊かにするには、どこに住むかを具体化することが大きく影響すると考えています

この記事では、賃貸・持ち家それぞれのメリットや、

意外と知られていない“現実”を交えながら、参考にしていただけると幸いです

賃貸?持ち家?ざっくり比較

比較項目持ち家賃貸
初期費用高い比較的安い
維持費税金・修繕あり家賃のみ、修繕は大家負担
住まいの自由度高い(リフォームOK)低い
住み替えやすさ難しい柔軟に可能
老後の安心感高い(追い出されない)賃貸審査が不安に

簡単に比較するとこうですが、現実は年齢とともに賃貸契約にもハードルが上がり

対策を考える必要があります。

賃貸契約のハードルとは

65歳以上の約4人に1人が、「年齢を理由に入居を断られた経験がある」と答えています。

特に70代になると、審査がさらに厳しく借りるのが難しくなります。

これは賃貸会社やオーナーの立場から考えると、「孤独死・家賃滞納」リスクによるもの

別の視点から見ると、賃貸住宅を取り扱う不動産会社は中小零細企業がほとんど。

面倒なことやリスクは少しでも回避したいと考える経営者は少なくないと思います。

不動産会社次第ですが、単に65歳以上は断る方針と決めている場合もあります。

また、全国の賃貸大家を対象とした調査によると約6割が「高齢者に不安を感じている」と回答

不安を感じさせない入居者になるには

①保証会社を利用する(連帯保証人不要)

 審査に通りやすくなります。

 ただし、別途保証料が発生(家賃の半分〜1ヶ月)全ての物件に対応しているわけではなく

 物件によって異なります。

②URや行政が運営する公共住宅の利用

 市営住宅の場合、シルバーハウジング枠だと年に2回の募集や抽選制など制約あり

③定期的な健康診断記録や資産状況の開示

④緊急連絡先を明確にしておく

公的住宅の情報はお住まいの行政が提供している情報を検索してみてください

持家の安心とリスクの整理

老後生活に入る前にはローンが完済していることが「安心」の絶対条件になってきます

老後(年金)生活になった後のローン返済は生活にかなりの負担がかかります。

最悪の場合老後破綻につながるケースも少なくありません。

逆に私の様な築50年越の持家には今後かなりの修繕費もしくは建替が必要となってきます

持家はこの先住むところには困らない反面、早めの資金計画と準備が必須です。

私も40代からこれらの費用を意識して計画を立て始めました。

持家シニアを対象とした制度がありますが注意が必要です

よく比較されている2つの商品。どちらも生活資金に困窮している人向けというのを

理解しておく必要があります。簡単にご紹介。

リースバックとは

自宅を売却しても住み続けられるという仕組みですが相場より安い価格になります。

提供しているのは不動産会社です。

一旦所有権は移転し、その後買取った会社から賃貸という形で家賃を支払い住み続ける

というものです。(大抵の場合期限が設定されており2年です)

契約更新もできないわけではありませんが、必ず契約時に契約形態(定期借家か普通借家)を

確認しておく必要があります。

一時的に売却したお金を受け取れるためそのお金を老後資金として暮らす、

老後資金のない方向けのスキームです。

リバースモーゲージとは

リースバックとは違い自宅を担保にお金を借り入れること。提供しているのは金融機関です

所有権は移転しませんがローンを組むということ。

金利分のみを返済し、死亡後一括返済

より詳しく知りたい方は参考になる記事がありましたので載せておきます

参考記事

この先の持家のリスク

今後少子高齢化が加速し空き家問題に伴って売りたい時に売れないリスクもあると思っています

需要と供給で物件が余ってくる時代に。立地がかなり重要だと私は思います

立地次第では、購入価格より安い価格でしか売れない場合も十分あり得ます

私の様なケースはもうとっくに減価償却していますから土地代だけ。

だからこそ建替には慎重にならざるを得ません。

大金を投入したところでこの価格以上に売れるとは限りませんから単なる自己満足です

まとめ

賃貸でも持家でもリスクはあります。

そのリスクを理解しどちらが自分にとって無理なく準備できるのかによって

選択肢は違ってくると思います。

賃貸の場合は入居審査を見据えて元気な50代のうちに、

“安心して貸してもらえる人”になる準備をしておくことが、老後の安心につながります。

賃貸でもある程度まとまったお金は必要です。長生きリスクを考慮して

住まいのことで、将来に不安を感じたら行動できる50代がチャンス

50代は何事も意識して行動できる最後のチャンスだと私はつくづく感じています

同世代の方が少しでも豊な老後を送れるために、一つの話題を深掘りせず

わかりやすくざっくりでも概要が伝えられたらと思っています。

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