失敗しない不動産会社の選び方

大半の人は不動産会社とはあまり縁のない場所

不動産会社は自分が物件を売ったり買ったりする場所、投資家でもない限り

せいぜい人生の中で1,2回位あるかないか。

自分の実家を売るときや、マイホームを購入するとき、賃貸なら賃貸物件を選ぶ時

ではないでしょうか。

特に老後のために自宅の売却に向き合うことは50代からは多いのではないでしょうか

私は長年この業界で働いており、毎日のように業者(不動産会社)と関わっています。

そこで私が感じる不動産会社の違いや特徴をお伝えできたらと思います。

はじめに

不動産会社にはそれぞれの強みが会社によって違います。

自分の目的によって選ぶ会社を見極めなければいけません。

賃貸か売買かは誰でもわかると思います。

気をつけなければならないのは「売買」をする時です。

特に投資系は要注意です。

知識がないあまりにカモにされがちです。だからこそ知識武装が必要です。

業者の世界は食うか食われるかで皆戦っています。

ある意味特殊な業界ではありますがそれを知った上で関わっていく必要があります。

不動産会社の種類と特徴

大手不動産会社

大手だから「安心」を武器に営業活動しています。

大手ならではも目標数字もあり、必ずしも顧客優先ではないケースもあります。

相性の良い営業マンに出会えたとしても転勤や移動で長く付き合うことは難しいでしょう。

財閥系・電鉄系・銀行系がこれに当たります。

財閥系は三井のリハウス・住友不動産販売など

電鉄系は東急リバブル・近鉄不動産・名鉄不動産など

銀行系は三井住友トラスト不動産・三菱UFJなど

銀行系は一般の人が直接関わることは少ないかもしれません。

融資を介して関わるケースがほとんどです。

大手は地域によっては全くお店がない場合は多いです。

特に土地価格が安いエリアには店舗を持っていないケースがほとんどです。

地元大手

地域によって会社名は違いますが、地元でそこそこ大きく店舗展開やCMを打ち

地元で認知度がある会社です。

ほとんどが一般の消費者と売買や賃貸で関わることが多いです。

このくらいの規模になると、建築から始まり不動産取引までワンストップで行うことが多いです。

大手フランチャイズ

不動産フランチャイズに加盟し地元に根付いて不動産業を行っている中小零細企業です。

個々の企業で同じブランドをつけていますが、強みは会社によって違っています。

同じ会社の看板だからといって皆同じ会社ではありません。

ただ全国に加盟店が存在するため売却する際は有利に働くことも。

地元に根付いているので長い付き合いも可能です。

大抵の場合は売買仲介をメイン(賃貸メインもあり)としており一般消費者のために

取引しています。

地元の業者

その土地に昔からある個人(家族経営)で行っている業者や不動産会社から独立して

開業している会社です。

大手フランチャイズでもなく、地場大手でもない会社

身の回りにはこの地元業者がほとんどです。特に古くから地域にある業者さんは

そこでしか持っていない情報があることもあり

主に物件を購入する場合は利用してみる価値はあります。

ネットへの掲載が少なく直接お店に訪問してみるのがいい場合が多いです。

ただ後継問題を抱えている業者は多く永続期に付き合っていくのは難しいかもしれません。

目的別不動産会社の利用法

どんな場合でも相場を知っておくことが必要です。

相場を知らないと安く買われてしまうケースや高値物件を買わされてしまう場合があるからです。

自宅を売却する場合

一括査定という便利なサイトがありますのでまずは自分の家がどのくらいで売れるのか

査定に出してみます。また、自分が所有している物件の周辺価格がいくらで売りに出されているか

調べておくことも必要です。(ただし新築物件ではないこと)

一括査定では会社が選べるので2〜3社で比較するのがいいです。

一括査定サイトには2種類存在します。

大手のみで構成されている査定サイトとそれ以外の会社が入っているサイトです。

この2つは別物なので、それぞれに査定依頼するといいと思います。

大手の場合は大抵仲介という形ですが、それ以外の会社の場合は直接買取を提案してくる

業者さんもいます。

買取価格が自分の納得のいくものなら応じるのもいいと思います。が大抵の場合は

仲介より安くなりますので、まずは仲介で預かってもらうのが無難な選択です。

入口は会社名から選択することになりますが、次に大切なのは担当者の見極めです。

自分の意向通りに動いてくれ、知識と経験の豊富な担当を選ぶこと。

初めから高値を言って預かろうとする業者さんは、売れないからといってその後

値段を徐々に下げられていきますので、高いからといって飛びつくのは危険です。

その為にも売主側も地域の相場を知り無謀な価格を希望しないことです。

必ず数社と比較検討する必要がありますし、専任媒介ではなく一般にしておくといのも手です。

マイホーム購入する場合

多くの人がハウスメーカーの住宅展示場に行きがちですが、とても高いものになります。

予算のある人は別ですが、大抵の場合、高額な住宅ローンを組まされ

年老いてからまでローン返済に追われることになりかねません。住宅ローンは老後生活

に入る前には完済しておかなければ険しい老後となってしまいます。

多くの不動産会社が公開している情報が見られるSUUMOというポータルサイトを利用し

中古も選択肢に入れるのが賢い選択と言えます。

またどうしても新築を建てたいという人も、まず土地探しに不動産会社へ行くことがおすすめです

住宅展示場に来る半数以上の人が土地から探してるという現実があります。

ここに先に行ってしまうと、型にはめられてしまい(大抵懇意にしている業者と組んでいる)

結果ローンの道へとなります。

不動産投資を始めたい場合

不動産会社から営業をかけて来られる場合(電話)はほぼ投資物件の販売目的です。

特に属性の良い会社員の場合は恰好のターゲットです。

多いのはワンルームマンション投資です。

不動産投資は戸建て、一棟もの、マンション、事業用と色々ありますが

絶対に自分で物件を探してくることや相場に慣れることはマイホーム購入より必須となります。

不動産会社に相談に行ったら最後、カモ認定されてしまい売れない物件を買わされてしまうことは

珍しくありません。殆どの場合最初の投資入口は不動産会社からの営業電話で始まるケースだと

思いますが自分で探すにはポータルサイトのat homeやSUUMOなどがおすすめです。

投資専門のサイトもありますが、実需を載せているサイトの方が掘出し物件が見つけやすいです。

1番いいのは自分で歩いて物件を探すこと(空き家など)。目当ての物件のある不動産会社に

ピンポイントで相談に行く。

目利きが全ての不動産投資の世界は決して簡単ではありません。

今後少子高齢化が顕著です。そこをふまえて物件を検討する必要があります。

不動産会社も美味しい物件は狙っていることを頭に入れておく必要があります。

不動産会社との付き合い方

売る場合は売る側の立場が強いですから、こちら側の相性の良い営業マンを選ぶことが可能です。

もし今後不動産投資に興味があり物件を購入したいと思っている人は

営業マンと良い関係性を築くためのスタートになります。

一度きりの付き合いならばそれは難しいですが複数物件を保有している方向けです。

購入する場合は冷やかしではなく、購入する強い意志があることを伝える必要があります。

中古物件(実需)なら尚更です。いち早く新鮮な情報を持ってきてくれるでしょう。

まとめ

売却をする際も購入をする際も時間をかけ納得のいく形になるまで待つことも必要です。

急いでいると足元を見られ満足のいく結果が得られないことが多いです。

不動産会社も大手だからという理由で選ぶのではなく必ず信頼できる担当者なのかを見極めること

も必要です。目的によっては昔ながらの不動産会社に足を運ぶ選択肢もあります。

不動産会社選びは資産を守る第一歩です。

特に即決を急がせるような担当者は避けた方がいいのは間違えありません。

大手・地元密着会社などそれぞれの特徴を理解し、誠実さや丁寧で理解できる説明かをチェックし

自分でも勉強した上で不動産会社に相談しましょう。

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